備忘

思いの外ショックが大きくて、ちょっと考えを整理しておこうと思う。

 

アライアンス関連の仕事はとても刺激的で、なんか外向きな感じがして、未来につながる気がして、とても前向きに取り組んでいた。ボスからも「ゆくゆくは新しいメンバーを迎えて、我々でアライアンス関連も含め事業企画的なポジションの部署を作りたい」的なことを聞いたことがあったので、頭の中でそのイメージができてしまっていて、そうなるものだと思ってしまっていた。

 

この前提があるから、まず3つのショックポイントが出てきた。

1、自分がアライアンス関連メインの仕事から外されるということ

2、企画ポジションから外されるということ(広義ではこれからも企画だけど、事業企画的な側面はなくなる)

3、信頼していた上の人から、割と雑に今回の内示を受けたこと(なんか、余り物的な扱いを受けたような印象をもってしまったこと)

 

1について。

新しく入ってくる外国籍のメンバーの女性と、自分と、今のボスで、よりアライアンスを進化させるような、刺激的な仕事ができるとイメージしてしまっていた。しかし、昨日突如言い渡された来週からのわたしの仕事は「社内カイゼン担当」で、たった今までイメージしていた自分の働き方像と比較すると、どうにもスケールダウンするし、内向き感が否めなかった。道が閉ざされたというか、自分にはその仕事は荷が重いと判断されてしまったというか、これまでの仕事が評価されていなかったんだなという思いに胸が締め付けられた。

 

2について。

来週から自分が配属される部署は、名前は「経営企画」と立派な響きを持っているものの、実態的には自分と、事務的な仕事をしている女性と、アルバイトの女性の3人。社内的に重要な部署とは思えない場所に配属されるという事実に、プライドが傷ついた。小さな会社なので、無駄な部署はないし、無駄な部署をつくる余裕はない。そのような状況の中で、自分が配属される部署がなんだか、唯一の無駄な部署のような印象を持ってしまい、脱力した。「カイゼン担当」という肩書きも、その印象を助長するような気がした。未来につながる外向きな仕事、0から1を作り出す仕事から遠くかけ離れた響きだから。

 

3について。

内示をしたのは自分の直接の上司ではなく、会社の代表だった。また伝え方も、明日のキックオフにて社全体に新組織の体制と自分の配属の件を発表するから、その前に本人に伝えておかなければ、という簡単(間に合わせ)のような内示だった。代表のことも同様に信頼している(していた)ものの、やはり直接の上司からもう少し丁寧に伝えてほしかった。そして、このような伝え方故に来週からの自分の立ち位置が「会社に必要だからこそのミッション」ではなく「こいつ置き場所がないからとりあえず当たり障りのない役割を与えておこう」という間に合わせのもののような気がしてならなかった。

 

簡単にいうと、「左遷」「窓際」「お荷物」といった言葉が頭をかすめて、いたたまれない気持ちに陥ってしまった。その背景には、自分の中には大きな自尊心があったからなのだろう。自戒の念を込めて書いておく。

・重要人物扱いされたい

・事務的な仕事をしている人、アルバイトスタッフを軽視している

・上司に認めてもらいたい、可愛がられたい

・面白い仕事だけをしていたい

・刺激的な外向きな仕事をしたいというコンプレックスがある

 

これが、昨夜の自分の胸のうち。

今朝も、まだ胃に重たいものが溜まっている感覚はあるものの、少しだけ落ち着いた。考えを整理することができるまでになったので、少しほっとした。まあ、こうやって文字に起こして整理することで救われる部分も多分にあるのだが。

 

今回のことで、今思っていることを率直に書き出しておく。考えはまだまとまっていないから、かなりとりとめもない感じになるだろう。これを、これから少しずつ消化して、今後の自分のキャリアを見つめ直したいと思っている。

 

・自分の仕事が評価されていなかった(少なくとも自分が思い描いていたようには思われていなかった)ということを自覚しなければならないと思う。アライアンスにおける他社との交渉窓口、プロジェクトマネジメントというミッション。その仕事が、他者の期待に応えるレベルで実施できていなかったということだ。そこに自分の弱点があるのだろうか。ここをもう少し分析することには、意味がありそうだ。

 

・新しい仕事について、どこかで軽視している事実は消えないものの、自分なりに工夫して他者の想像を超える成果を出して見返してやりたい。新しい部署についても、社内での見え方を変えてやりたい。それが自分の自尊心を守るための、最も効果的なやり方だと思うからだ。

 

・とはいえ、内向きな仕事で成果を出すと、こいつは内向きな仕事が向いているんだな、と評価されないか不安に感じる部分もある。そうなのかもしれない。自分には、内向きな仕事があっているのかもしれない。しかし「あっている・できる」と「やりたい」は違う。そこにギャップがある状態に、苦しさを覚えるのだ。自分の能力を、少しでも「やりたい」に近づけられるようにしなければならない。そのために何をするべきなのか、真剣に考える必要がありそうだ。

 

・サラリーマンである以上、会社の指示には一定従わざるを得ない。自分の「やりたい」だけを追求することは難しい。ここで言っているのは細い「タスク」の話ではなく、大きなくくりでの「ミッション」のことである。ミッションを自由に設定することが難しい、ということだ。雇われている身分であるのなら、自分のミッションを決める権利は最終的に自分にはないということだ。私は会社のことが好きだった。前職を半ば喧嘩して辞めた自分にとって、現職は自分に重要な仕事とやりがいのある環境、素晴らしい人間関係を提供してくれる、天国のような場所に感じていた。しかし、やはりどんなに素晴らしいと思える環境でも、本質的には「雇われの身」であることには変わりがない。自分の思うようにならないことも多々あるし、突き放されることもあるのだ。それを忘れてはいけない。

 

・そして、会社に雇われる状態をいつまでも続けるのはやめたい、という思いもわいている。好きな言葉ではないが、フリーランスとして働くのはどうだろうか。自分に何ができるか、本当にやっていけるのか、生活にどんな影響があるのか、実は今よりも不幸になるだけではないか、など不安が大きいのでまだ全く現実味はないが、選択肢の一つとして考える価値はあるのではないか。

 

 

今回の件は、私にとってキャリアを見直す大きなきっかけになるのかもしれない。

 

仕事の手は抜きたくないし、プライドも承認欲求もあるので、当面の新しいミッションについては全力で取り組もうという思いがあるものの、決しては本意ではないという事実は変わらないので、自分の本意にそって働く・生きていくための方法を、本気で模索してみようと思う。

 

ここまで書いてだいぶ考えが整理されてきた。

だいぶ気持ちも落ち着いてきた。

 

やはり文字にして整理するのは重要だ。

 

引き続き、思考していこうと思う。